ディズニーシーで揺れた その六

ディズニーシーで揺れた その五」からの続き

朝方より、エルドラドのレジカウンターの上方に、
現在の交通機関の再開状況が貼り出されるように
なりました。とても助かります。
一時間ごとに更新され、徐々に私鉄などが再開して
きました。でも、京葉線は全く見込みなし。

そしてとうとう、東西線が動き始めたということで、
東西線浦安駅まで歩けば帰れる、という感じに。
さっそうと帰る方々もでてきました。
しかも、浦安駅までの無料のバスも出ているとのこと。
この状況下で本当に頭の下がる対応ですね。

自分らは、恐らく最初は激混みが予想されるので、
すぐには行動せず、9時くらいですかね、
エルドラドをチェックアウトしました。
夜中ずっとゲストを気遣ってくれたキャストの方々に
お礼を言いました。中に、ハンガーステージでよく
「ハンガーステージにお越しの冒険家のみなさーん」
とやっていたキャストの方がいらっしゃいました。
いつも元気な方で素晴らしい笑顔が印象的ですが、
その朝も素晴らしい笑顔で挨拶してくれました。
寝てないのに、本当にお疲れ様でした。
(明らかに寝てない顔色...本当に寝てないそうです)

キャストさんも十分過ぎるほど被災者。
不安な気持ちで一杯な方もいらっしゃるでしょう。
ロストリバーからエントランスまでの道のりも、
何人ものキャストの方が道案内されていました。
「ありがとうございます」と互いに交わして、
「再開したらまた来ますからね」と笑顔で。
ゲストができる唯一のキャストへのお礼ですかね。
ちなみに、支給された「ひじきごはん」ですが、
まだ半分くらい残っていたのですが、
(若干の空腹状態を保っていたので減りが少ない)
持ち帰りさせて頂きました。手をつけたもの、
置いていっても廃棄されるだけで、それが別の人に
回ることはないですし、まだ「東西線が動いた」
というただそれだけのこと。余震も続いてましたし、
本当に東西線にすんなり乗れるのかどうかは不明。
外に出て食糧などが手に入るかまだわかりません。

というか実際、皆の知る通り、
全然手に入らない状態だったようですね。
交通機関が麻痺することで、在庫を持たない系の
飲食店や食品店は、あっという間に売り切れ。
浦安駅まで行ってやっぱり余震でまた止まった、
とかだとまたまた窮地に陥ります。

昨今の強い余震で説明するまでもないですが、
不安定な状態が通り過ぎたわけではありません。
強い地震は強い余震を伴うもの。
ましてや、まだ11日の次の日ですから。
よーし帰れるー、と気を抜いてはいけません。
という心持ちで浦安の町を通って浦安駅へ...

「ディズニーシーで揺れた その七」へ続く