DBFluteが1.0がどうのこうの言ってるからには、 DBFlute.NETユーザの方は「おいおい、.NET の方は?」 って気になるに違いありません。もしくは、 「まあ、どうせ .NET の方は...」と割り切ってるかも!? まずはいきなりごめんなさい。 後者、正解! DBFluteはオープンソースということで、 開発状況とか色々な都合ももろもろオープンにして いきたいなと思っている今日このごろなのですが、 しっかりオープンにしていきましょう。 以前にも DBFlute.NET のことは書きましたが、 そんなに状況は変わっていません。それどころか、 オープンソース開発の現実感というものがさらに明確になってきて、 以前よりも「前に進むのは厳しいかもな...」と感じています。
# # DBFlute.NETの現状 # DBFlute.NET特有の機能の実装は止まっています。 ReplaceSchemaなど、Java版と共通で使っている DBFluteエンジン部分に関しては、 DBFlute.NETにも反映させてリリースしています。 (まあ、jarファイル取り替えるだけだから) DBFlute.NETにはまだランタイムライブラリが存在しません。 S2Dao.NETに依存し、DBFlute固有のフレームワークのクラスは、 allcommonパッケージに全て出力します。 やはり、Java版と同じくランタイムライブラリを用意して、 S2Daoにも依存しない形にしていく方向で考えています。 その理由としては大きく二つ: o Java版と同じ構成でないと、メンテナンスが困難 o Java版との機能差を埋めるには、Java版からの移植が一番速い 現状の構成のまま、機能を追加していくというのは現実的でないと判断し、 機能を追加していくならば、(再度)Java版を焼き直すしかないと。 そのためには、Java版が固まっていなければそれがなかなかできない。 Javaも直してC#も直してってのは、既に経験しましたが長続きしないと。 なので、とりあえずJava版が固まるまでは手を出すのはやめておこうと。 そもそもJava版のメンテだけで日が暮れます。夜が明けます。
# # ぶっちゃけ感 # Java版はそろそろ1.0となります。 ということでプログラムや仕様はかなり固まってきました。 ただ、まだまだ付加価値ドキュメントや周辺ツールの充実や、 DBFluteのプロモーションや教育資料の作成など、 さまざまなやるべきこと、やりたいことがあります。 オープンソースの開発が直接生活維持に結びついているわけではなく、 そもそもDBFluteに割ける時間はとても限られています。 DBFlute.NETを進めていくために必要な時間を考えたとき、 つまり、DBFlute.NETランタイムを開発していくことを考えたとき、 現実的にはこのような状況が訪れなければ無理だろうと感じています。 o jfluteがDBFlute.NETを使ったプロジェクトの近いところで働く o 技術アドバイスや教育をやりながら半分はDBFlute.NETの開発に従事 まあ、なかなかないでしょうねぇ... でも正直なところ、こんな感じかなと。 今は逆にJavaのDBFluteを使ったプロジェクトの近いところで、 技術アドバイスや教育をやらせてもらっています。 DBFluteにとってプラスになる環境、DBFluteを継続させていくための とても良い環境です。そのチャンスを頂けたのは本当に感謝感謝です。 それと同じような形で.NETに関わる機会がなければ、 DBFlute.NETでやろうとしていることは成り立たないだろうと。 開発者の属性も大きく影響します。 jfluteはそもそも生粋のJavaプログラマであるし、 ずっとEclipseでJavaを書いていたいと考えているし、 家のPCは全て「Mac」で、WindowsはVMWareの上。 C#も悪くなりませんが、そういうことからスキル的にもやる気的にも、 「片手間では無理」という側面がさらに大きくのしかかるのです。 C#やVisualStudioだと、呼吸のようなリファクタリングや、 創造的な想像でロジックを組み立てるイメージプログラミング、 これらは片手間の熱中度ではなかなかできない。 // DBFluteの冒険プログラミング | jfluteの日記 http://d.hatena.ne.jp/jflute/20120921/1348237754 もちろん、誰か別の人が、どこかの企業が、メインで開発を継承して、 jfluteはアドバイザもしくはディレクターとしてやっていくっていう 道もあるかなとは思いますが、その「誰か」ってどこにもいないもので。
# # 長い目でチャンスを伺う # まあ、無茶だね...と完全に諦めているわけではありません。 何年も後、.NET-7.0 とか出ちゃうような時代かもしれませんが、 (ってそのとき .NET のO/Rマッパ事情ってどうなっていることやら) このようなチャンスがあればと思っています。 逆に、こういうチャンスが舞い降りてくるようにするには、 Java版のDBFluteがもっと多くの人に使ってもらえるようになって、 「.NETでも同じレベルの品質と機能が使いたいよぅ」 という声がもっともっと強く挙がるようになるくらい広まっていくことが、 実は DBFlute.NET が進化する一番の近道かなと思っています。 また、自分がもっともっと成長して、技術アドバイスや教育が価値の 高いものとなって、DBFlute.NETの時間を確保しやすいようになればと。 そう前向きにとらえて、今やるべきことをしっかりやっていくことが、 DBFlute.NETにプラスになると考えて、自分を成長させていきたいと。 DBFlute.NETのユーザの方には大変申し訳ないのですが、 これも現実ということで説明すべく、ブログ書いてみました。