はばたくオープンソースの概念

プログラマーじゃない人にこそ、
読んでもらいたいって思うブログかも。

NHKスーパープレゼンテーション
(TEDカンファレンスの特集番組)
をよく観てるのですが、
こないだ衝撃的だったのが、
なんと、オープンソースが話題に!

// NHKスーパープレゼンテーション
// バックナンバー (Clay Shirky)
「インターネットが政治を変える その方法とは」

GitHubを題材に、
オープンソースの世界を取り上げています。
また、それは社会全体に活用できるものだと。

※面白いので、再放送とか何かで機会あればぜひ
オープンソースとして提供されているプロダクトは、
そのソースコード(プログラム)が公開されており、
(わからない人は設計書と捉えてもらっていいかな)
多くは無料で提供。ライセンスはあるんだけど無料。

多くの人の目に触れさせて、
多くの人がそこに疑問と改善案を持ち、
多くの人からその改善を

「フィードバック」

してもらうことで、
限られた組織内で改善していくより、
実は品質は上がっていくという発想。

限られた(お金をくれる)顧客に使ってもらうより、
(お金はくれないかもしれない)不特定多数の顧客に
使ってもらうほうが品質はあがる(かも)。

企業秘密は競争社会としては優位なことだが、
企業内でしか改善案を考えることしかできない。
企業外の優れた人たちの改善案はもらえない。
そういう感じ。

「他の人・企業にパクられるじゃんよー」

って思うところですが、
確かにその危険性はあるのですが、
それよりも...

そのプロダクトが世に浸透することで、
公開した人・企業は、
そのプロダクト自体での直接の儲けじゃなく、
そのプロダクトのサポートなどで稼げる。

それどころか...
そのプロダクトを通じて自分たちの
「やり方・考え方」が世に浸透する、
ということは、
その業界では様々な面で強みをもった企業と言え、
いくらでも別のサービスで稼ぐことはできる。
(そのプロダクトで直接は稼げなくても)

ということで、公開された方はうれしいし、
公開した方も「実は」うれしい。
(品質はあがるし、先のメリットを得られるし)
という風に考えることができます。

プログラマーでない人にわかってもらえるように、
論理を単純化して説明していますので、

「そんなうまくいくかよー」

って確かになかなか難しいんですけどね。
セキュリティ的なお話もあったりもするので、
何から何までオープンってわけにはいかないけど、
オープンにしていいもの「も」あるんじゃないかと。

そういう概念...というか「想い」ってのが、
オープンソースには少なからず含まれています。
それが、プログラマーの世界の留まらず、
他の世界でも活用されたら素敵ですね。

jfluteが作っている DBFlute も、
DBFluteの開発では全くお金になりません。
ですが、DBFluteを使ってもらうことで、
そのフォローや教育で仕事がもらえるかもだし、
また、DBFluteの考え方が浸透することで、
jfluteも仕事しやすい環境ができたり。

まあ、うまくいくかどうかはわかりませんが、
バックグラウンドの何もない組織(いや個人)が、
サービスを作り出す・続ける・広げるためには、
まさにその概念がフィットするかもなぁと、
必死で頑張っている真っ最中です。