My Favorite Book: 仮説思考

バイブル

「仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法」内田 和成



この本は、jfluteのバイブルです。
知識的なものではないので、
読んで「あー勉強になったー」って感じではなく、
読んで「くぅトレーニングぅ」って感じ。

わー、なつかしい

7年前くらいかな。
コンサルティングの本を読みあさっていた時期があって、
マッキンゼーのなんとかとか、そういうのをそれなりに。
その中の一冊。特に「いいな」と思っていた本でした。

わりとここ数年のとあるとき、
フォローイングの一環で若者と本屋にいって、
本の紹介とかをしていたのですが、
「おっ、見たことあるぞぅ!」と、この仮説思考の本が。
「わー、なつかしい」って。
じつは後輩に説明したらその場で購入してくれました(^^。
昔に読んでいた他の本たちの多くはいなくなっていましたが、
その本はまだ堂々と売れられていて、
世間的にも良い本だったのかな!?って。

jfluteもそのしばらく後で、
まあオススメしたからにはもう一度ちゃんと読もうって、
改めて最近また読み返しました。

jfluteのデバッグ原点

ぼくと一緒に仕事をやって、
問題に遭遇して思考の現場を共にしたことがある人で、
この仮説思考の本を読んだ方ならよくご存知かもしれません。
(そんな人いるのか!?って笑)

ぼくは解決の難しい問題を解決するのがお仕事ですが、
いつも言っていますが、実はたいしたことをやってないって。
仮説を立てて、論理検証・物理検証して、
違うなら新しい要因からまた仮説立てて...
愚直にそれをやっているだけ。
「到達した!」とかってよく言ってるよね(^^。

魔法で解決したかのように讃えてもらったりもしますが、
自分がやったのは...

「思考の流れ」を大切にすること、ただそれだけ

でも難しい問題は難しいので、そんな解決できてないですよ。
まだまだjfluteにはトレーニングが必要。
ただ、途中まででもしっかり流れを作っていけば、
問題に遭遇した当事者があとは先に進んでくれることもよくあります。
自分はきっかけを作るだけ。

実はそんな単純なことなら誰でもできるじゃん!
というところなのですが、
よくみかける二つのアンチパターンがそれを阻害します。

アンチパターン1: セオリーを吹っ飛ばす

人は、当たり前のことを言いたくないものです。
「わかりきってるよぅ」
jfluteにフォローイングしてもらってる人なんか
思ってるんじゃないですか?
時々「そんなのは、わかりきってるよぅ」
ってことをしっかり説明して整理して会話しようとするから。
別に省略しないわけじゃないですが、単なる程度の問題。
この「わかりきってるよぅ」という深層心理の繰り返しが、
とあるときに小さくて見つけにくいセオリーの分かれ道を見逃す。
だから、8割9割互いにわかりきってることも、
わかりきってる次の階段を踏みしめるように整理する。

仮説自体は、現時点で目に見えている要因から、
論理と感覚の両方で「当たりをつける」という感じで導きますが、
その検証ステップでは、とてもセオリックに思考の道を作ります。
ただでさえぼんやりした目標を目指して歩いているので、
辿ろうとしているその道を見失って迷子になったら、
すべてがあやふやになってしまう。

仮説思考は、非常にロジカルな道と経験から来る方向感覚を
明確にコラボさせるところがポイントだと思っています。
それを明確に自分の中でコントロールできるようにすることが、
そういったアンチパターンを防ぐことにつながるかなと。

仮説思考をトレーニングすることが、まさしくそれ。
論理によるアウトプットと感覚によるアウトプットの意識化。

アンチパターン2: 仮説を事実と思い込む

ここでいう仮説は、
暗黙のうちに前提にしていたものを指します。
(でも、当たりをつけた仮説でもありえる、気付いたら...)

ハマっている人のほとんどがこれかも知れません。
フォローイングで最後に「どうして解決できなかったのか?」を
振り返るとき、ほとんどがこれが原因になっています。
アンチパターン1を克服してせっかく論理の道を開いているのに、
そもそもスタート地点が違った、時計が間違った時間を示していた。

「なんで A+B=C だとおもっちゃったの?」
「だれが A+B=C だって言ってたの?誰もCだなんて言ってない」
なのに、Cだと思い込んでいて、論理を組み立てていた。
どれだけその論理が正しくても、前提が違うから到達しない。

事実だと思っていたことは実は仮説だったと。
A+B=Cかもしれない。時には「あってるじゃん」ってこともある。
でもそもそもそれを証明するセオリーをもっていないから、
その上に積み上げるセオリーもうまく積み上がらない。

実はjfluteは、
解決した後も100%それが答えであるって思うことの方が少ないです。
「99%正しいだろう、でも常に1%違うかもしれない」
という気持ちをキープしています。なんて不幸なんでしょう...
それでセオリーを積み上げていくことで、
次のステップで矛盾が発生したときに、
前のステップにすぐに戻ることができるのです。
「ああ、さっきそうだと思ったけど違ったんだな」って。
フォローイングして見ていると、これがなかなか戻れない人もいる。

仮説思考をトレーニングすることで、何が仮説で何が事実なのか?
それを明確にすること自体がスキルと言えるかなって。

そういえば、昔こんなエントリも書きました。
 => 自分の中でデマを広げさせない

# ちなみに、これらのアンチパターン、
# 別に若い人だけのものじゃなく20代でも30代でも。
# というか、トレーニングを怠ると衰えてくるわけで。

スモールライト持ってますか?

この本自体は、コンサルティングをメインにしているので、
非常に大局の視点でのセオリーが展開されています。

ですが、こういう本を読むときにjfluteが必ずやっているのが、
「そのままスモールライトを当てる」
すると、アプリアーキテクチャの問題、プログラミングのデバッグ、
といったレイヤに置き換えることができます。

そう、スケールの違いだけで考え方は同じだなって思ったのです。
だから、アーキテクトやプログラマーにもとってもオススメしたい本。
逆に本の内容がそのままパターン化して役に立つものではないから、
(というか、そういう読み方してたらたぶん本末転倒)
これはトレーニング。わかってても本番ではなかなかできないから。
思考の流れは究極的には「感覚」だから。
論理と感覚のコラボレーションを導くのは「感覚」だから。

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いま思うと、新卒のときに出会った上司が、
まさしく仮説思考のライブ公演をしてくれていたんだなって。
 => 論理的に行き詰まったとき、からが始まり

だから、この本を読んだときに、
その感覚が自然とシンクロしたわけです。
また読もうかな…
い、いや、難しいから何度も読まないとねって(><

【追記】
ちょっと違った角度からのアンチパターンもご紹介。
 => 逆にテーブルスキャンもできなきゃね

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