一方で、テーブルスキャンも必殺技
テーブルスキャンって言っても、実際のSQLのテーブルスキャンの話じゃなくって、これたんなる比喩的な表現です。仮説思考の本で言うと、しらみつぶしですね。
本では…
コンサルの人は分析が得意な人が多いので、仮説を立てずにどんどん調べ切ってしまおう!
というケースがしばしば見受けられる、ので、仮説検証のプロセスで短いスパンで解決策を探るべし、とまあ単純に表現するとこういう論点。
That's right なわけですがひとつだけ、一般の世界、というか少なくともプログラミングの世界だと、そこまでみんながみんな「分析が得意」なんてことはなく、逆のアンチパターンで、仮説があっても検証が進まないというケースをしばしば見かけます。
X * Y = Z
さあ、Z はなんでしょう?
「Aなのかなぁ?Bなのかなぁ?」
...って、わかるかぁー!
ちょっと我慢してパターン実験してみれば、10分くらいで Y がわかるから、Y がわかってから議論しようと。
まあ、その実験で導いた Y 自体が仮説に留まるかもしれないけど、そこからまたセオリーを組み立てて仮説を立てられるから。
...
...
現場検証とも言えるかもですね。
事件が発生しました。
現場にはAさんとBさんとCさんがいました。
さあ、誰が犯人でしょう?
「Aさんなのかなぁ?Bさんなのかなぁ?」
...って、知るかぁー!
Aさんの名前も顔もわからないんじゃお話にならない。
最初からいたの?Aさんはどんな目的でそこにいたの?
Bさんはそのときなにやってたの?
...などなど。
まあとにかく、A,B,Cさんにインタビューさせてください。
でも、そういった現場検証を「まったく」せずに、クイズで答えを当てるように「こうかああか」と言うだけで、まったく仮説検証サイクルが進まないケースをしばしば見かけます。
分析・検証って大変だから、自然と目を背けてしまうのかも。とりあえず言えることだけ言って、「ピンポーン、あたり」って言ってくれる人を待ってしまう。でも、そんな人は、いないわけで...。
仮説検証のサイクルの中でも、
とっかかりのための手始めテーブルスキャン
ここぞというときの詰めのテーブルスキャン
も大切です。
そのパワーも最低限は必要。
要はバランスですね。
仮説思考って、仮説だけじゃなくて、「検証」も含まれていることを忘れずに。
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