DBFlute:OSS化から二年半と今後

@DBFlute
DBFluteがOSS化してから二年半ほどが経ちました。
0.1.01のリリースが「2006年9月26日」でした。

それ以前にも開発があるので(一年ほど)、かなり長い道のりでした。
DBFluteを鍛えて下さった方々には本当に感謝です。
定量的なものは出せませんが、自分のところに入ってくる情報や
検索エンジンでHITするDBFluteを使ったシステムの実績などから、
以前では全く想像もつかないほど多く利用されていることがわかります。
本当にありがとうございます。(リピータの方もかなり多いようで)

DBFluteが二年半経ったということは、DBFlute的な発想が
二年半生き続けたとも言えます。当初からほとんどのポリシーは
変わってません(但し、S2Daoの物理的な切り離しは予定外)。
主にはDBFluteの紹介に書いてあるようなことです。

【タイプセーフでDB変更に強い】
非常に基本的なところでありながら、今でもユーザの人から
一番喜びの声があがるところです。ここはこういう発想を
勉強させてもらったApache Torqueに感謝感謝です。

【現場指向な全体最適化機能】
共通カラムやページングの機能など、独自的な機能でありながら
業務でとてもうれしい機能だととても評判が良いです。
今後も活躍してくれるだろう機能たちです。

【ConditionBeanと外だしSQL(OutsideSql)のバランス】
このバランスの調整はプロダクトマネジメント的にかなり大変ですが、
このバランスが現場に受け入れられているのが、ユーザの声から
伝わっています。(皆様のフィードバックのおかげです)
感じ方に個人差があったり、まだまだ改善できるところなど
色々考慮すべき点はまだありますが、この根本のポリシーは
よほどの技術革新が出ない限りこれからも変わらないでしょう。

DBFluteは息の長い(マイペースな)プロダクトを目指したいと
考えています。なのでそう言う意味ではたかだか二年半で長いって
振り返ってる場合じゃないですね。
ただちょっとメリハリは必要かなというところで。
個人的には急な坂道を休まずに駆け上ってきた感じなので。
(トラックナンバー1であることのデメリットをできるだけ発生
 させないようにやってきたつもりですが、どうだったかなぁ...)

DBFlute自体の機能とその仕様はかなり習熟されてきたと
分析しております。皆様のおかげです。
そろそろ完成か!?と思われるかもしれませんが、
実はまだ色々やることがあります。

A. 日々のメンテ(主に特殊パターンへの対応)
B. ドキュメント
C. Q&A/FAQサービス
D. EMechaの向上
E. JavaDocコメント
F. C#版との運用の調整
G. その他内部的な整理

大きなところは「ドキュメント」と「Q&A/FAQサービス」でしょう。
ドキュメントは、今あるやつをベースにもう一度しっかり整えます。
年単位で作業していくことでしょう。モジュールは現在0.9.4.1と
安定してきて完成に近いですが、その周辺の充実がボリュームあります。
(モジュール優先にしてきたので想定通りではある)
なかなか遠い道のりですが、頑張っていきたいと思います。
皆様、DBFluteを今後もよろしくです。

ちょっと区切りということで自分の頭の中の整理のためにも
振り返りを書かせて頂きました。