LED電球で継続的な節電

昨日、有楽町のビックカメラに行ってきました。
お目当ては、ズバリ「LED電球」です。

昨年、家電を買って得たエコポイントの申請がまだだったので、
その申請代行をしてもらい、かつ、申請時の商品引き替え特典で、
ポイントを二倍で使えるLED電球を購入しました。
8000ポイントあったので、16000円分のLED電球が買えます。

これで今の最低限構成での照明を全てLED電球にできます。
というか、それぞれのLED電球の特性を吟味して効率良く
配置してみると、最低限構成がそのまま普通の生活でも十分、
というかより生活しやすいような感じに工夫できたので、
年単位でこの節電は継続できそうです。
(復興してからも、もう蛍光灯のスイッチはほぼ押さないかも)

そう、LED電球であれば継続性のある節電が見込めるのです。

ということで、昼間は照明切って薄暗い、夜は最小照明で薄暗い、
頑張って極限の節電で営業をされている「薬膳カレー 香食楽」、
こちらから提案をさせて頂いて、
「客席でできる部分だけでもLED電球にしてみては?」
ということで、ついでに買ってきました。おつかいです。

スタッフの方は忙しいですし、LEDを勉強する時間もないし。
幸い、香食楽の客席は電球が多く、LEDの適用範囲が広い。
後に述べる調光器の件で一個スポットライトが未対応ですが、
それはもう外しちゃってもいいんじゃないのかなと話したので、
これで客席の照明が全てLEDになった、ということになるかと。
(二階の客席は今は閉めています)
以下はLED対応したレジカウンターの照明(OFF)の写真。



また、同じくこちらも薄暗いながらも頑張って営業されている
「レインボーバードランデブー」、できる範囲でのLED電球化を
提案させて頂き、こちらもおつかいです。
ちょっと特殊な照明が多く適用可能範囲が少ないのですが、
意識の高いオーナーの方で、少しでも、ということで一部の
照明にLED電球を適用することになりました。
以下はLED対応した電球差し込み型スタンドライト(ON)の写真。



また、自分のLED電球が若干余ったので、幾つかレインボーに
お貸ししました。LEDは寿命がすごく長いものですから、
貸しても商品価値が下がることはあまりありません。
返してもらってからでも、十分家庭でまた使えるものです。

[追記 (2011/06/16)]
レインボーのシャンデリアの10個の電球が
全てLEDになったようです。すごい。

// レインボーのシャンデリアがLED電球に
http://d.hatena.ne.jp/jflute/20110616/1308150644

[追記 (2011/09/16)]
レインボーのスポットライトがLEDになりました。
素晴らしいー。

// レインボーでLEDスポットライト
http://d.hatena.ne.jp/jflute/20110916/1316183402
さて、記念写真、じゃーん!



LEDの大量買いです。
ぜひ怒られたいものです。一つの商品に殺到する行為を。
節電グッズが足りなくて節電できなくて困る人がいると。

残念ながら誰にも怒られませんでした。
LED電球は商品棚にしっかり余っているし、お客さんも
数える程度。どうやらみんな電池に殺到しているようで。

悲しい気持ちになりますね。
停電グッズも大事ですけど、もっと大事なのは節電グッズ。

一昨日、中目黒のドンキホーテに行ってみたのですが、
停電グッズが前面に押し出されていてお客が殺到しながらも、
節電グッズ、少なくともLED電球はそんなことはなく、
至って余っていましたし、お客さん誰も見向きもしない感じ。

停電に備えることより、節電して計画停電されないように
することに、売る側のお店も、買う側のお客さんも、
もっと目を向けて欲しいと切に願います。
(もちろん、節電をしながら停電にも備えるのが一番良い)

それでもLED電球コーナーに来たお客さんは、

「何買えばいいのかわかんないんだけど、LEDにした方が
いいっていうからさ、買いにきたのよぅ」

っていう老夫婦、そして、
LED電球の仕様を真剣に見つめるお父さんなど、
こういう方たちが本当に素敵に思えました。
LED電球を買う時は若干知識が必要です。
というかLEDに限らず電球がその通りではあります。

#
# LEDの最大の特徴
#
何を選ぶか次第ですが、消費電力は白熱電球に比べ、
およそ「8分の1から10分の1」と極端に少なくなります。

また、白熱電球の寿命がおおよそ1000時間なのに対して、
LED電球はおよそ「40000時間」、いつ取り替えるのかを
想像しても疲れるだけと思えてしまうくらいもちます。

若干高価でも、落とすとか物理的に壊したりしなければ、
電気代と寿命で元が取れるどころか、長期的にはお得に。
今までの生活を特に変えずに節電ができるツールです。

#
# LEDの大前提
#
まず大前提、このブログ執筆時点では、
全ての照明をLED電球に替えることはできません。
形状などによって対応するLED電球がない場合があります。
もちろん、将来はわかりませんが、今はそんな感じです。

一応、LED対応の部屋の天井に付けるような照明や
スタンドライトなどの商品もありますが、器具と一体型に
なっているものが多く、ややこしい話になりがちなので、
既存の器具にそのまま差し替えて利用できる、
導入しやすい電球だけに話を絞ります。

#
# 口金サイズ
#
LEDで対応している電球の口金(くちがね)は、
大きくは、「E17口金」と「E26口金」の二つ。
そして、この二つが世の中の電球の多くを占めます。
そして、この二つの口金に対応したLEDは多く存在します。
買う前に必ずどちらなのかを確認しましょう。
わからないなら、既に付いてる電球を持っていって
スタッフの方に聞くのが一番です。

もっと小さい「E12口金」や、ハロゲンランプ用の
スポットライトなどの「E11口金」に対応するLEDも
ありますが、かなり種類は少なく、制限もあるので
なかなか現実的ではありません。

以下の写真は、左から
E11口金、E12口金、E17口金、E26口金、
の電球です。(定規は15cmのもの)



一応、香食楽ではレジカウンター部分の照明二つが
E12口金でしたが、ビックカメラで売っていたので、
二つともLEDにしました。
実は先ほどの香食楽の写真で写っていたのがそれです。
ただ選択肢はほとんどなく、実際に商品もちょっと
奥まった目立たないところにありました。
町の電器屋ではなかなか置いてないんじゃないかと。

飲食店などのお店ではスポットライト(ハロゲンランプ)を
よく見かけますが、後に述べますが調光器に対応したLEDの
スポットライトが見当たらず、まだ先の話というとこです。
先ほども述べましたが、香食楽の唯一のスポットライトは、
もう取り外して利用しないようにしたらと話をしました。
レインボーもスポットライトはあまり使用しない方向で
営業しています。

[追記 (2011/09/16)]
レインボーのスポットライトがLEDになりました。
調光器対応のLEDが出てきたようです!
 -> レインボーでLEDスポットライト 

自分の自宅では調光機能のない器具なので、
うまくスポットライトもLEDに替えることができました。
以下はうちのスポットライト(OFF)の写真。



#
# 器具周辺の広さ (電球の形状)
#
口金が合っていても、電球を付ける器具周辺の広さによって、
電球部分が小さいもの(小型)を選ぶ必要があるかもしれません。
以下のような器具の場合、電球部分が細長い形状のLEDは
付けられません。よくわからなければ、とにかく小さいのを。
以下は、ちょうどそういった器具(OFF)の写真で、
細長いタイプの電球だと口金以前に器具の中に入りません。



さらに以下は部屋の照明代わりのクリップライト(OFF)の写真。
細長いタイプもこういうのであれば問題なく利用できます。



いや、なんかちょっとはみ出てますけど...
この細長いタイプは明かりに広がりを持たせる特徴がある
ようなので、部屋の照明の代わりという意味ではちょうど
いいのかなって。その代わり、クリアカバーだと眩しいと
思ったので乳白カバーの方を買いました。
(クリップライトは、だいぶ前に B-COMPANY で購入)

#
# 調光器対応
#
先ほどのスポットライトのところで既に紹しましたが、
あまり家庭ではないかもしれませんが、つまみなどで
明るさを調整できる器具に付ける場合、つまり調光器、
その場合は調光器対応のものを買う必要があります。
対応したものであればパッケージに「調光器対応」と
書いてあることが多いです。逆に対応していないものは、
パッケージ裏面に「調光器ダメ」と書いてあります。
調光器対応だとお値段は少し高くなります。

早く調光器対応のスポットライトが出て欲しいな、
って思います。スポットライトを使ってるお店って
かなり多いのですよね。もともとスポットライトって
LEDじゃなくても高価ですから、しっかり利用できる
ものが出ればもっと普及するんじゃないかと。

#
# 後は性能
#
基本的な必ず気をつけるべき点はこの通り。その他、
細かい特殊な状況のものはスタッフに聞いた方が良いです。

後は、性能ですね。

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# 明かりの色
#
明かりの色ですが、白い明かりと黄色い電球色のものとあり、
電球色のものは、厳密には白熱電球と同じ色にはなりません。
なので、電球色相当、「相当」と書かれていることが多いです。
また、メーカーによって若干の「黄色度合い」に差があるので、
こだわるのであれば、お店で実際に光っているディスプレイを
参考にするとよいです。有楽町のビックカメラには、多くの
LED電球の明かりの付いた状態でのサンプルがありました。

#
# 消費電力 (W : ワット)
#
(定格)消費電力は、基本的には白熱電球に比べれば遥かに
低いものです。白熱電球が40W(ワット)や60Wが多いのに対し、
LED電球は基本的に5Wや8Wなどの一桁台です。
メーカー次第でもありますが、明るければ多少大きくはなるので、
省エネに徹底してこだわるなら低いものを、明るさを求めるなら
気にせず明るいものを(明るくても一桁台のものがほとんど)、
そういう感じですね。

#
# 明るさ (lm : ルーメン)
#
明るさは色々あります。これは用途に応じて決めた方が良いです。
明るさ(全光束)の単位はルーメン(lm)で、200ルーメンから
800ルーメンと色々なものがあります。先述の通り、明るければ
消費電力も若干高くなりますし、メーカー次第でもあります。
これは人によって感覚変わるので一概ではありませんが、
自分は台所のように明るさが求められるところに、
電球色で400や600ルーメンのものを、寝室やダイニングなど
くつろぐ場所では200や300ルーメンくらいのものを付けています。

以下の写真は換気扇付属の照明(OFF)で、ここには電球色の
600ルーメンのものを採用しています。かなり明るいです。
それでも料理中もうちょい明るさが必要なら(台所の反対側)、
ダイニングの照明と兼務できるすぐ隣の廊下の電器(LED)を
使うので、台所の備え付け蛍光灯(直管形)を利用することは
ありません。復興後も恐らくないでしょう。



#
# 斜め照らし
#
あと、少し特殊ですが、先ほど紹介した電球を付ける器具の
写真のように、電球を斜めに取り付けてるような形の場合、
必須ではありませんが、斜め取り付け専用の電球もあります。
以下は斜め取り付けの器具に斜め照射の電球(OFF)の写真。



効率良く真下に光を発光させるという感じになるので、
斜めに照射するよりも若干明るめになるかなと。
ちょっと横向きになっていますが、これは先ほど説明した、
料理中にもうちょい明るさが必要な場合に、台所を照らすため。
ダイニングの照明と役割を兼務させて効率良く使えるので、
なのでここだけあえて斜め照射のものにして、さらには
E17口金の中では明るめの電球色390ルーメルのものを。

限界まで回すと真上を向いちゃって...おいおい!
半回転ゆるく回してスイッチ押して、明かり付いたぁ。
ああ、よかったぁ、びっくりしたー。

別に斜め照射のものでなくても十分明るくなるので、
そんなに気にする必要はないかもしれませんが、
細かくはこういうポイントもあったりします。

#
# その他様々なLED
#
その他、メーカーごとに色々なタイプのものが出ていて、
同じメーカーでも用途別に分かれていたり、単にバージョンが
古い新しいで性能や特性が若干違ったりとあります。
わからなければ、とにかく既に付いている電球を持っていくこと。
そして、ちょっと心配であれば器具の写真も持っていくこと。
(デジカメで撮って、デジカメの液晶で見せるのがいいかと)
そこまでやれば多くは迷うことなくスタッフがフォローできるかと。

ただ、LEDは進化も早く、スタッフ同士でも若干知識のズレが
あったりしますので注意。まあ、暖かい目で見てやって下さい。
(応対悪いこともあるけど、きっと忙しいんですよ、今は特に)

#
# 段階的なLED化
#
個人的には、買い物に行く手間が少なければ、一度に買わずに
ちょっとずつLEDに移行するような感じがお奨めではあります。
まず一つや二つ気軽に買ってみて、二、三日実際に使ってみて、
「ああ、ここにはもっとこういうタイプのLEDがフィットするなぁ」
とかそういうのがわかってきます。
そうしたら、また別にフィットするやつを買ってきて取り付けて、
既に買ったやつは別のフィットする箇所に付けると。

今は急な節電が求められますが、一気に買って失敗していやに
なって続かなくてもしょうがないので、とにかく最初の第一歩を
気軽に踏み出すことを重視したいと。

自分はその繰り返しで、特に無駄も出さずにうまく使っています。
そういう積み重ねもあったからこそ、今回一気買いもできたと。
それでも二時間ビックカメラの地下一階にこもってましたけど。
(揺れたらどうしようと思いながら...)

#
# 快適な節電モード
#
そして、復興後もあまり照明の構成は今と変わらないかなと。
十分生活できるし、逆に効率良い工夫によって理想の照明に
近づいた感じがあるのでより快適に過ごしやすくなったかも。
こうした無理のない継続性のある節電ができれば素敵ですね。
昨日、確実に被災地であるはずの浦安市では、
非常措置としての計画停電があったそうです。
本日も停電になるという話も聞こえてきます。
(2011年03月18日時点)

これはとても悲しいこと。
計画停電自体が非常事態であるにも関わらず、
被災地にまで拡大せざるを得ないという、さらなる非常事態。
これもいつまで続くかわかりません。寒い、暑いなどの要因が
来るたびに起こりえることです。それも年単位で続くかも。

そもそも毎日電車の本数が少なく、仕事中にいきなり
強制帰宅を命じられるって不便で仕方ないかと。

無理な節電までする必要ななく、
生活のリズムを崩さずにできる節電の工夫は山ほどあります。
その一部だけでも、より多くの人がやれば効果があるのです。

今回はLED電球を特集しましたが、
生活を壊さず、かつ、効果の高い、
そしてなんといっても継続性のある節電です。
一人でもこの記事を読んで参考にして頂ければと。
また、家庭だけでなく飲食店などお店を構えている方も、
ぜひお店の照明をLEDにすることを検討して頂ければと。

とりあえずできるささやかな節電、
とにかくやれることだけでもやってみませんか?

// とりあえずできるささやかな節電
http://d.hatena.ne.jp/jflute/20110314

@LED電球, LED照明, LEDの電球, LEDの照明, 節電, 節約