Java版に追いつけ、DBFlute.NET

@DBFlute.NET, C#
DBFlute.NETについて語ります。
あんまり書きたくない内容もありますが、
オープンソースですから、やはりそういった
"現状" というのも明らかにしたいと思います。
それが、日本人が日本のオープンソースを使う
メリットの一つだったりもしますし。

DBFlute.NETは、最近 0.8.9.xx をジョギングしています。
おお、0.9.x に繰り上がるか!?と思ったら、
マイナーバージョン二桁かよ!って感じで。
Java版は、0.9.0 でDBFlute独自のライブラリを用意し、
S2Dao非依存、ついては、コンテナ非依存となりました。
なので、.NET版も 0.9.0 のときに、という思いが
ありながら、実現できずに今に至ります。
別に、今のままでもいいんじゃないの?という意見もあります。
まあ、ある意味その通りなのですが(後述)、ポイントは:

今以上に進化する(Java版の品質に追いつく)ためには、
DBFlute.NET独自のライブラリの導入が必要

というところです。
要因は:

o Java版と同じ構成でないと品質管理が大変
o Velocityテンプレート上で複雑な実装は無理
o いつまでもS2Dao.NETの仕様にしばられてしまう

構成だけでなく、DBFlute.NETはJava版に比べて多くの
細かい違いが存在します。違いというか、どちらかというと、
"追いついてない" という感じです。それを埋めるためには、
上記の要因を考慮する必要があると考えています。
じゃあ、やっちゃえば!?というところですが、
それがなかなかできない体制が現状です。
以下のような状況が生まれない限り、進めないと
感じています。

<A>
Java版が完璧すぎて他にやることがなくなる。
jfluteのメインフィールドはJavaなので、
やはり、Java版をやり切る事を優先しています。
実装は終わっても、ドキュメントなど周辺要素の
作業があるので、現実的にはまだまだ先です。

<B>
仕事でDBFlute.NETの実装を支援してくる企業があって、
jfluteがそこに就職、もしくは、契約する。
要は、DBFluteやりながら生活が保証できればという
ところです。特に.NETは、VisualStudioのライセンス、
Windowsのライセンスなど、何かとお金が掛かるので。
(VisualStudio 2010 はどうしたらいいだか...)
ただ、今の日本状況から考えても、現実的ではないかも。

ちなみに、jfluteはMac上のVMWareWindowsしか
持ってないので、Windows上での大きな作業はかなり
厳しいのが現状です。

<C>
DBFlute.NETのコミッタが増える。
現状は、少なくともモジュールの実装はほとんど
jflute一人でやっています。変わりに進化のための
作業を受け持ってくれるコミッタが出てくれれば、
状況は変わるでしょう。ただ、ストイックな作業が
多い事は確実です。忙しい生活の中、現実的な人数と
現実的な作業時間が確保されるかどうかは難しいところです。
と、なかなか先に進めない状況があるのですが、
「まあ、今のままでいいんじゃないの!?」
という意見もあります。それはその通りで、
DBFlute.NETは、気付いたら既に多くの人に
利用されています。最初は身内しか使ってないなぁ、
という感じだったのが、思ったよりどんどん広がって
いったのが自分でも驚きです。
自分の知る限りでも、600人月、200人月クラスの
システム開発でも活躍して、企業からのフィードバックも
頂くほどになりました。(本当にありがとうございました)

// アプリごとのBehavior (フィードバック頂いた機能)
http://d.hatena.ne.jp/jflute/20100527/1274888515

現状のDBFlute.NETで、現場で困る事はそんなに多くないと
考えられます。基本機能は備わっているからです。
Java版との機能差も、「あればうれしいけどなくても」
という感じの機能が多いです。
また、逆に全てのクラスがテンプレートになってることで、
ユーザが気軽に拡張しやすいということもあります。
で、もちろん、現状の構成のままでも、大工事ができないだけで、
できる範囲での重要なメンテナンスはしていきます。
なので、下手に変わる必要はないとも言えます。

個人的には、S2Dao.NETに依存しないAllCommonのクラス
だけでも、ライブラリ化したいなという気持ちがあります。
今だと、例外クラス一個追加するのもVelocityの手続きを
踏まないといけないので、何かと腰が重くなるので。

ということで、DBFlute.NETの現状です。
とにもかくにも、現状を大事にしつつも、長い目でチャンス
を伺っていきたいと考えています。
下を向かないで、長く続ける事が大事だと考えています。