守らない人がいるから厳しくなる

http://d.hatena.ne.jp/a-ki/20100611

"守らない人がいるから厳しくなる"
全くその通りですね。
本当は、そんな細かいルールなんて作りたくないし、
そんなことをいちいち意識したくないものです。

例えば、お店の禁煙マークとかも、
本来はお店の内装・外装の雰囲気から、
そんなマークを付けたくないものです。
デザイン性の点ではマイナスになりますから。
本来はマナーの問題なので、禁煙なんて
言わなくても食事処では控える、せめて、
近くに人がいる、同じ空間に子供がいる、
などを考慮して控えるもの。
それができない一部の人がいるから、
"禁止にしよう" という流れになるのです。

ある意味で、禁止にする方もしたくてしてる
わけじゃないと言えます。そんなことは
言われなくてもしないでね、というのが
本当のところ。誰も恨まれ役を買いたくないです。
"禁止の仕方・運用の仕方" などの議論は必要ですが、
本来は禁止にする方が恨まれるのではなく、
禁止のきっかけを作った守らない人が恨まれるべき。
"禁煙かよ、なんだよこの店" と言う人がいますが、
筋違いもいいところで、店側は何も悪くありません。

これは、ほとんどの他の分野においても同じです。
システム開発の現場でも全く同じです。
プログラミング・開発時のマナーにおいて、
"そもそもそんなことしない" というのが成り立てば、
もっとスムーズな開発、もっと使いやすいユーティリティ、
もっと良いアプリケーションができる可能性があります。
アーキテクトなら一度は悩んだ事があるはず。
自分もDBFluteのインターフェースを決めるとき、
そのジレンマに襲われます。禁止にしない方が便利
なんだけど、禁止にせざるを得ないときがあります。
(少なくともデフォルトでは禁止に、とか)

もちろん、一言で守らないと言っても、
無知によるものと故意のものとあるので、
厳密には難しい問題ではあります。
後者はもう救いようが無くって、前者は取扱い方
次第で、良い方向に向かう可能性があります。
誰だって最初はわからないし、完璧な人はいないから。
自分も他のことで人に迷惑掛けてる可能性十分あります。
重要なのは、"自分は無知かもしれない" という
ことを常に意識して、アンテナを広げること。
そして、いざ気付いたときに、自分を変えられること。
さらには、年齢重ねてもその意識を忘れないこと。
別にマナーとかの話だけじゃなく、スキルの成長
という面でも通じる考えになるはず。

"守らない人がいるから厳しくなる"

このちょっとした一言が、普段考えていたことを
整理するきっかけになりました。