ディズニーシーで揺れた日 その三

ディズニーシーで揺れた日 その二」からの続き

夕方あたりから風も強く、とてもとても寒くなって
きました。しかし相変わらず建物の中には入れません。
安全確認中とのこと。

雨も若干ながらパラついて来ました。ひどいタイミング。
ただ、これは予報通りで強くはならないと知っていたので
安心ではありました。また、常に超軽量の折り畳み傘を
持っているので、それをいつも通り使いました。
その傘は強い寒い風をよけるための防寒にも貢献しました。
正常状態では想定されない利点があるものです。
どんなときも折り畳み傘は持っていて損はありませんね。

また、自分はモンベル(mont-bell)を常に愛用していて、
この日も薄い超軽量のポータブル上着がカバンに入って
いました。たたむと信じられないくらい小さなサイズ
(てのひらサイズ)になって軽くて持ち運びやすいもので、
彼女も同じのを持っていたので(ずっとカバンに入れてた)、
この寒さを凌ぐのに大きな役割を果たしました。

その他、色々と細かくありますが、
突然、当たり前だった前提が崩れたときに、
こういった備えが大きく活躍する事を実感しました。
自分らがある程度寒さを凌げる分、ディズニーシーから
支給される物資が別の人に回ればと。

ただ、地面に敷く段ボールは隣の方から頂きました。
本当に感謝です。この日はたまたま地面に敷く折り畳みの
マット(モンベル)を持っていかなかったのが悔やまれます。
ハンガーステージに入り浸っていたので必要がなく、
たまたまカバンに入れていなかったのです。
これがあれば後々のための枕になったりしたはずでしたが。

既に触れましたが、ディズニーシーから色々な物資が
ハーバーで待っている人に支給されました。段ボール、
壊れ物などを包装するためのプチプチ、カイロ、
ビニール袋、お土産袋などなど。
マゼランズのテーブルクロスではないかと思えるものを
羽織っている方もいらっしゃいました。
後にも述べますが、
ディズニーシーのこういった機転のきいた対応が、
とても素晴らしかった。

お土産屋さんのキャストさんや、レストランの
コックさんも外に出て待機していました。
ゲストよりもよっぽど寒い格好でありながら、
ゲストのように座り込んで丸まって寒さを凌ぐ
ということもできない。あれは相当つらいだろうに...

明らかに寒い寒い格好して立っていながらも、
それでもゲストを気遣うキャストさんたちが、
とても印象的でした。

「ディズニーシーで揺れた日 その四」へ続く