散らかったピースを大切に

いまとむかし、比べると、
ずいぶんと覚えることが多くなった。

プログラマーのできることは少なく、
ただひたすらプログラミングをすることが多かった。
いまもプログラミングはたくさんするが、
多くのことをあらかじめ知らなければなかなか前に進めない。
高度になった分、その背景の概念を捉えないといけない。

漠然とWebサービスの開発を考えてみても、
Java, DB, JavaScript, HTML, CSS...
一つ一つがとても深いのに、
求められるのはこれらのコラボレーション。
「...さえ勉強したらいいよ」と言うことはできない。
「...から勉強したらいいよ」と言うこともできない。
好きなものから勉強したらいいよと言いつつも、
求められる実務がそれと一致はなかなかしない。

また、新人はそのスキルからしてどうしても、
つまみ食いのような仕事になりがちである。
それはそれで実践力と応用力が鍛えられる貴重な場である。
しかしながら、個々の内容をスキルとして身につけるのは難しい。
体系化されていない頭の中で、その場限りの論理でこなす。
記憶には残りにくい仕事となる。
ただ、ビジネスの都合上、それは致し方ない部分はある。

だから...
せめて、その散らかったピースが少しでもまとまるよう、
いつか、その散らかったピースをかき集めてリンクできるよう、
「そのために、おまえにできることはなんだ?」
そう自分に問いかけるのでした。